町の魅力インタビュー

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川崎町ってこんなところ! ~地元民が語る!魅力のいっぱい詰まった川崎町~

商工観光課 吉田 聡さん

四季折々に色々な顔を見せてくれる自然豊かな田川郡川崎町は、福岡県の中央に位置する人口1万7千人ほどの山間の町です。
炭鉱で栄えた時代もありましたが、今は農業が主要産業で、お米や野菜のほか、リンゴなどの果物を収穫しています。
周辺の町村に比べ町おこしのイベントが盛んで、タレントのコウメ太夫さんを使ったPR動画が評判です。自然と歴史と文化に恵まれた川崎町の魅力について商工観光課の吉田さんにお尋ねしました。

Q川崎町はいろんなイベントで盛り上がっていると伺いましたが、今年注目の催しは何ですか?

吉田さん:「パンパク」ってご存じですか?
「パン博」は今年で7回目を迎える川崎町最大のイベントです。
町民会館と中央体育館の屋内屋外にマルシェ(市場)を作り、パン屋さんを中心に、いろんなお店が出店して、来場者に楽しんでもらっています。川崎町だけでなく、今では福岡県内、県外からも注目のイベント、それがパン博です。今年は2万5千人の来場者を見込んでいます。 

Qなぜ「パン」?パンと川崎町の関係は?

吉田さん:来場される皆さんからもよく聞かれます。
川崎町とパンとの間に特別な関係はありません。町おこしのイベントを考えた際に、子供からお年寄りに至るまで、どの年齢層にも親しまれ、好まれる食材としてパンに目を付けました。それで付けた名前が「パン博」です。
昨年からはパンの販売だけでなく、カフェなどの飲食、野菜や蜂蜜、チーズやジャムなどの食材、雑貨や古物などのお店も立ち並ぶようになりました。今年4月22日に開催されるパン博では「パンをめぐるなな色の出会い」をテーマに70のパン屋さんと61のマルシェ(販売所)が出店します。

Qなぜ「パン」?パンと川崎町の関係は?

吉田さん:実は川崎町にパン屋さんは1件しかありません。パン屋さんのほとんどは近隣筑豊エリアのお店だったり、福岡、北九州からの出店です。山口、大分、長崎など県外からの出店もあります。マルシェも同じで、3分の2は川崎町外から出店して下さる方々です。

Qオリジナルパンがあるって聞きましたが…

吉田さん:出店されるパン屋さんには川崎町でとれた小松菜、蜂蜜、柚子などの食材を使ったパンを一品以上作って販売してもらいます。パン博を通じて川崎町の良質な農産物を味わって頂きたいとの思いからです。

Qパン博に向けたプレイベントがあるそうですね…

吉田さん:パン博当日はたくさんの方々が町外からもお見えになりますので、商品が売り切れになることもあります。「お一人様○個まで」と個数制限がかかった人気パンも登場するほどです。
そこで、パンの販売会場への先行入場券がもらえる「パン博プレスタンプラリー」を2月26日から4月21日までの期間行っています。川崎町にある協力店で商品を購入すればスタンプがもらえ、7個集めればこの入場券がゲットできるというプレイベントです。
また、パン博スペシャル企画の婚活イベント「パンパクコン」や川崎町のラピュタファームで開催の「パンとジビエとヤサイ晩餐会」、小倉北区のUomachi Hikari Terraceで開催の「小倉 de かわさきミニパン博」などのプレイベントを通じ、パン博当日に向け周りを巻き込んでの盛り上がりを演出しています。

Qミニパン博って何ですか?

吉田さん:「小倉deかわさきミニパン博」はプレイベントとしてのミニパン博ですが、パン博当日、JR田川後藤寺駅前の特設会場で開催されるのが「ごとうじミニパン博」です。パン博会場では買えない有名店のパンも販売されています。ミニパン博の登場でかわさき生まれのパン博が広がりを見せ始めています。

Qかわさきパン博が川崎の町おこしの柱になっていることが良く分かりました。西日本最大級のパンイベントという表現も納得できそうです。
ところで、パン博以外で川崎町にある吉田さんお勧めのスポットというのはありますか?

吉田さん: 歴史に興味がある方には是非訪ねてもらいたいのが「天降神社(あまふりじんじゃ)」ですね。天降神社の縁起をまとめた地元に伝わる古文書によれば、神武天皇が日本各地を視察された際この地に滞在されたとあり、また、川崎という地名も神武天皇の言葉に由来すると言うことです。
雪舟ゆかりの「魚楽園」もお勧めです。室町時代に僧雪舟がここに滞在し築庭したと言われる国指定の名勝庭園です。紅葉の時期にはライトアップされ、より一層幻想的な世界を堪能できます。儒教経典の一つ「詩経」の大雅篇にある「魚楽しければ、人また楽し」からとったと言われる名前の由来も素敵です。 
自然を楽しむなら、春には菜の花、夏には向日葵、秋には秋桜が代わる代わる咲き誇る「なひこ畑」(真崎)や彼岸花が群生する安宅小峠地区の「あたか棚田彼岸花まつり」も有名です。これだけの四季折々の花々を楽しめるのは福岡県内でもそう多くはありません。花好きの人にとってはたまらないロケーションです。

Q川崎町には魅力ある特産品も多いと聞きましたが…

吉田さん:川崎町の主産業は農業ですから、農産物は豊富です。川崎町のほぼ中央を南から北に流れる中元寺川をはじめいくつもの川があり、清流が育てた良質のお米は「安真木棚田米」として多くの方々に支持されています。
農産物直売所「De・愛」にはお米だけでなく、川崎町で穫れた旬な野菜や果物、蜂蜜などの特産品で溢れています。

Q川崎町ではりんごも獲れるそうですね…

吉田さん:「りんご」と聞くと東北のような寒いところの果物ってイメージですが、実は川崎町には観光りんご園があります。標高400メートルの山中で育ったりんごは寒暖差で糖度が増し、青森のりんごに負けない品質です。
川崎町では毎年、りんごの木のオーナーを募集しています。「ふじ」と「つがる」の2種類の木のオーナーになって生育、収穫を楽しんでもらおうという試みです。花が咲く時期にはピクニックがてら自然に親しんでもらい、収穫時期には家族でりんご狩りを楽しんでもらっています。2種1組で2万円ですが、充分に元が取れると評判で、5月に申込みを開始してもすぐに売り切れてしまう、超がつくほどの人気商品になっています。

Qところで、川崎町のPVにタレントの「コウメ太夫」さんを起用されているのはどういう理由からですか?

吉田さん:きっかけは「コウメ」というキーワードでした。川崎町のキャラクターの「小梅ちゃん」は川崎町出身の歌手、赤坂小梅さんがモデルです。NHKの紅白歌合戦に4回も出場した経験を持つ赤坂さんは炭坑節や黒田節を全国に広め、「小梅姐さん」の愛称で親しまれた昭和を代表する歌手の一人です。コウメ太夫さんの持ちネタ「チックショー」が川崎町の位置する「筑豊(ちくほう)」に似ていること、赤坂小梅さんとコウメ太夫さんの誕生日が一緒だというのも不思議な縁を感じ起用を決めました。

Q町興しに、あの手この手で取り組んでおられますね。
自然が豊かで歴史や文化にもめぐまれた川崎町にはこれから移住したいという方も増えるのではないかと思いますが、これから川崎町はどんな町へと変わっていくと思われますか?

吉田さん:どこの町村も同じ問題を抱えていると思いますが、少子高齢化・人口減少問題は川崎町でも喫緊の課題です。農業に力を入れていますが、後継者の問題は深刻です。本町商店街の空き店舗をどう解消するかも大きな課題です。町では創業者を育てる塾を開いており、卒業生でこの空き店舗で開業する方には200万円の補助金を出す事業も行っています。
また、これまでの農業生産に付加価値を付けた第6次産業の育成にも力を入れています。町外からも知恵を借りる「地域おこし協力隊」の隊員を募集し、特産品の新規開発などを進めています。

吉田さん:IT企業の誘致なども課題ではないかと個人的には思っています。都会よりも田舎の方が発想力も豊かになれるというIT関係者の話をよく聞きます。ただ、中心部を除き、未だに光回線が敷設されていない状況ですので、企業誘致の前にここから改善する必要があるとは思いますが…。

なかなか文字では伝えきれない魅力いっぱいの町だということがよく分かりました。わたしも5月にはりんごの木オーナーに応募しようと思います。今日はたくさんの情報提供ありがとうございました。

川崎町のパンフレットをご覧いただけます。画像をクリックすると拡大します。

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